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事業企画という迷路を旅する青少年教育の活動家のためのガイド

事業企画という迷路を旅する青少年教育の活動家のためのガイド

~ワークショップの開催を準備しながら感じた、いくつかの質問~

 

2012年11月に「事業企画という迷路を旅する青少年教育の活動家のためのガイド」というワークショップが開かれた。このワークショップは、青少年教育の指導者(活動家)が現場で事業を企画する際に必要な自分への問いかけやチェックリストを共に作ってみようという趣旨で行われた。この行事を準備しながら、分かち合ったいつくかの質問を通し、なぜこのようなワークショップを企画するに至ったのか、振り返ってみたいと思う。

 

私たちは、どんな人たちと、このワークショップを進めるべきなのか:対象設定

私たちは様々な経験年数を持つ青少年施設の実務者とインタビューを行い、彼らの状況を再確認したり、新しい情報を得ることができた。彼らは「義務としてやらなければいけない事業が多く、マンネリ化して従来にある枠組み通りに従いがち」、「企画について悩む時間的余裕が足りない」「一人で悩まざるを得ない構造的問題が多くて大変」、「新しい見方が欠けていて、自分をただ消尽しているような感じがする」などの共通した悩みを抱えていた。このような状況のなかで、私たちは今回の行事の方向性を、講義ではなく、ワークショップの形を取り、参加者が自分の中にある問題意識を引き出して省み、現場の状況を脈略中心に把握して再構造化することで、現場の実務に適用できるポイントをつかめるようにすることに決めた。特に、企画の基本的なプロセスについて理解しながら、自分と環境に対し分析が行えるよう、少なくとも数回以上、自ら事業を企画した経験を持つ2~5年の実務経験者を主な招待の対象とすることにした。

 企画において、「問題意識」とは何か。

通常、青少年教育の活動家は、自らの問題意識から事業の企画を始めるというより、「週休二日制」「土曜事業の活性化」など、青少年に関する政策の変化に沿って、慌てて事業を始めるケースが多々ある。もし、これが認めざるを得ない限界であるとすれば、事業企画には「なぜそれが求められるのか」、「どのような変化を夢見ているのか」などに関する、はっきりとした問題意識が必要であろう。そのため、私たちは事業企画において活動家自らの「問題意識」がいかに重要であり、どうすればそれを脈絡を掴む中心軸に据えることができるのかを共有しようとした。いわゆる「コンセプトがしっかりしている事業」をみると、このような明確なストーリーを持っている。これはプランナーが社会的脈絡と対象である青少年に対する考察を通じ、問題意識の焦点を絞り確実に整理したから実現できたと思う。

 なぜ、プランナーの日常から質問を投げかける必要があるのか。

前提は、私たちの日常からスタートしなければならないということである。一皮剥いて、もっと正直で敏感に現在の状況を見つめ、その中で自分はどんな具体的な認識と悩み、質問を持ち始めたのかを曝け出してみよう。どんなに小さくて微々たることでもいい。素直で鋭敏になれればなれるほど、いい。カッコいい「他人の言葉」ではなく、「ありのまま」のものを引っ張り出し、見つめることが重要である。そうしてこそ、具体的にどこに足を踏んで出発しなければならないのか、誰と一緒にできるのか、何をすべきなのかがより鮮明になると思う。そのヒントは、プランナーの日常に隠れている。

 

企画は誰かのために作って提供する舞台なのか、それともみんなで一緒に作り出す舞台なのか?

活動家が一番よく陥るジレンマは自発的かつ主体的でない対象、つまり参加者をどう扱うのかである。しかし、この問いかけの根底には、すでに「参加者=一方的に恩恵を受ける人」という考えがある。プランナーは日常生活から自分への問いかけを通じ、切実な自分の問題意識を企画に盛り込まなければならない。つまり、プランナーは「舞台を作って提供する人」ではなく、自分と類似した悩みと切実さを抱えている人、それに共感する人たちを集め、「先に一緒に作り出す舞台の形を提案する人」でなければならない。参加者は一緒に集まり、共に貢献し、共に作り出していく仲間である。従って、本ワークショップのすべての活動は、チームを基にチームメンバーの活動によって構成される。3人の講師も、チーム内に入る際には同じ悩みを持つ1/nのチームメンバーとして、現場での新しい発見や質問などを持ち掛ける。

「カリキュラム」は一度完成すれば、不変のものになるのか:進行の柔軟性

 私たちは上記のいくつかの質問に答える過程を経、次のカリキュラムを編成した。そして、毎回ワークショップが終わると、レビューと次回の詳細なカリキュラムについて議論を行った。この過程で、「参加者のエネレギー」と「内容を進めるスピード」及び「新たに発見された必要性」に応じ、各回の詳細な進行内容について調整を行った。それはカリキュラムを全部進めることより、参加者全員が共同で設定した目標に一緒に達することのほうがより重要だからである。また、参加者がこのワークショップに楽しく気軽に参加できるよう、第1回目には共同で「その場で音楽を作る作業」と「歌詞作り」を進める過程で、自分の日常について振り返ってみる時間を設けて、チームごとの結果発表も「ネットワークパーティ」という名前で穏やかな雰囲気のなか行った。

区分

段 階

内 容

第1講

オープニング及び日常破り ▪ オリエンテーション/ チーム作り▪ 音楽で作る「青少年教育活動家の日常、喜怒哀楽」

第2講

企画に困る、問題認識 ▪ 「ある日、突然機関に降りてきた事業!、この困った状況をどう解決するのか」▪ 事業を企画する- 質問を通じ、実行する際に予想される問題状況を診断

第3講

企画に共感、問題解決 「私たちの現場では、何を基に事業を企画するのか」▪ 現場で必ず必要な自分への問いかけ及び企画のチェックリスト作成▪ 事業企画と実行に必要な現場へのチェック基準を設定/ 問題の解決策を見い出す

第4講

共有及びネットワークパーティ 「互いに何を学び、共有するのか」▪ チームごとに自己質問及び企画のチェックリストを共有▪ 過程を通じた学びと感想を共有及びネットワーク

 ソン・ミンジョン(ブリス、教育チーム)

 

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